本店・本屋の実験室で「RED BOOKS DAY 2025」というフェアが始まった。「赤い本」の強化販売週間。発起人は、普段から棚で「赤い本」と「黒い本」を売っている《書肆アサンブレア》さん。赤い本は共産主義、黒い本はアナキズムを指すということを、書肆アサンブレアさんから説明を受けて初めて知った。赤い本は分かるけど、黒……そうだったのか。色の意味合いだけじゃなく、RED BOOKS DAY自体も世界的なものらしい。知らないことだらけ。
並んでいる本を見ると、ド直球の思想の本だけじゃなく、広く平和を希求するような内容の本が並ぶ。1種類の「平和」に向かう方法として色んな考え方、思想があって、その中から自分が共感しやすいものを選ぶ。……物事はそんなに単純ではなくて、平和の形自体が人によって違うから難しい。でもひとつ言えるのは、本当に多くの人が自分なりの平和を求めて本に記していること。それが一望できるフェアだ。会期は23日(日)まで。店内の装飾にも力が入っているので、ぜひ来てほしい。いずれかの思想を押し付けてくることも、思想を探られることもないから安心してほしい。
そんなフェアの中にあって、本屋フォッグの棚がちゃんと統一感を持って見えるだろうか。少し不安だけど、結構おもしろい棚にはなっていると思う。